震える感覚

珍しく連日で別の旧友と会う。彼とは以前の会社で、同じ部署で仕事を一緒にしていた時期があったのだけれど、彼が一足先に退社。その後彼は会社を経営して、小さいながらも一国一城の主として生計を立てている。

 

彼に限らず私の周りには、私が元いた会社を辞めて、いろいろな形で起業する方が多いというのも、やはり元いた会社の実力の一端なのかもしれない。コンサルティングとして生計を成されている方、街の焼き菓子屋さんを起こした方、スマートホンアプリを主軸として生計を立てている方、歌手として生計を立てている方、全く新しいビジネスプランを起こした方、そして今回の彼など、本当にさまざまな才能を開花させている人たちが何人も。

もちろん、他の企業に転職された方々もたくさんいらして、いまさらながら、底力を思い知るというか、どうしてこうしたタレントを使いこなせなかったのかという思いもよぎるのだけれど。

 

そんな彼のいろいろな話、こちらの現状など情報を交換しながら、話が盛り上がる。いつものことだけれど、話をするといろいろと刺激をいただくし、きっと私も何等か彼に、私が感じない何かを与えているのかもしれない。

どうもありがとうございました。

 

今回は、実はそのあとに「小さなJazzライブに行きましょう」ということで、お誘いを受けていたのがサブテーマにあり、その時間と場所を選んだ。なので、本来は食事を早々に切り上げて、ライブにお邪魔するつもりだったのだが、つい話が盛り上がってしまった。

 

 

 

その店に入ったのは、ちょうど最初のステージが終わった後の休憩中。そのライブは、ビブラフォン(?ヴァイブラフォンと書いた方が良いのかもしれないが)のソロライブという、私が初めて見るものだった。(ビブラフォンに関しては、検索するか、Wikipediaあたりを参照してほしい。http://goo.gl/BYlZq

 

小さなハウスの中で、聴衆も決して多くはないのだけれど、ビブラフォンの“もわり”とした響きが体に心地よく響く。まさに「なま音」。ダンパーペダルを小刻みに踏む摩擦音が直接リズムとして聞こえるほど近く、スゥイングしながらの演奏が、目の前数mのところで繰り広げられ、その物理的な音が空間に広がる。耳で聞くのはもちろん、体で音楽の響きを聴く感覚。

音板を叩くマレットのタッチによって変わる音色などなど、「音」だけの音楽ではない「演奏」というエンターテインメントとしての音楽、そして、それが響き渡る空間にいること。

あぁ、これがライブだよなぁ。

コンサートも数年ご無沙汰していたけれど、こうしたより演者に近いライブ空間に足を運ぶのは、本当に○十年ぶりと言っていいほど久しぶり。音に熱意や集中力が乗り移る感覚。音に包みこまれる感覚。気持ちよかったぁ。

とても楽しかった。連休初日、いい時間だった。

どうもありがとう。

 

ビブラフォンの奏者は、宅間善之さんとおっしゃる。

http://www.takuma-brothers.net/profile.htm

家に帰ってから調べてみると、有名な演奏者のお一人だったらしい。苗字と写真での確認でしかないのだが。