ねぇ、それどこにあるの?

どうやら株価がいったん調整局面に入った、なーんて言われているらしい、ぐんぐん上がっていたものが、ここ数日値下がり気配が強く出ている。

為替も、一時は$1=¥100に迫ろうかという勢いでドルの値が上昇していたのが、97円台に押し戻されていた。が、それもいつしか一気に100円の壁を越え、102円103円と進んだものの、また101円台に押し戻されたり。

2012年末の選挙で自民党が大勝した選挙あたりから、順調に下がり始めた「円」と、それと歩調を合わすように順調に上がり始めた株式市場「日経平均」。円安が景気を支えてくれる印象を生み出し、株価を押し上げて来たところがあるんだろう。

 

しかし、私のような素人が言うまでもなく「為替においていつまでも円がずっと下がり続けるわけもない」し、それが現実となっている。

株価の値上がり基調が為替と連動するだけであるなら、ある意味簡単な話。為替変動さえ見ていれば、株価変動がわかるというもの。…だがそんなことはあり得ない。

となると、どこかの時点、もしくは何かの外部要因で、為替レートの変動と株価の変動は、その相関度合において、袂を分かつ時が来るのも当然のこと。

 

それは、

 a)「円高」に振れるけれども「株高」に進む局面

 b)「円安」に触れるけれども「株安」に進む局面

の二つのケース。

 

a)のケースは、言い換えれば、輸出企業が海外において受けるであろうメリットの影響が小さくなるが、輸入企業および国内市場が活発化している局面。それは「国内市場において、なにか消費を活性化したい、新しい技術や新しい商品、サービスが勃興している」からこそ起きる現象だろう。

 

b)のケースは、輸出のメリットは大きいけれど、そのメリットが国内にフィードバックされてこないケース。輸入によるデメリットが大きすぎたり、輸出メリットが「会社の内部留保」にとどまっていたりすると、こういうことが起きがちで。

 

でも今回起きた株価乱高下は、a)でもb)でもなく、円高に戻したことと並んで、やっぱり株価も冷や水をかぶったということ。為替/株、どちらが原因か結果かという議論はあるだろうけれど、移動相関が切り離されていることにはなっていないというのが現状。さまざまな要因もあるだろうし、プロの見方もあるのだろうけれど、素人の私が思うのは、「なーんにも新しい事、新しいものが見えてこない、為替だけで業績回復しているようにしか見えないだけで、目新しい商品、サービスも見えないのに、為替と株価が切り離されるわけないじゃん」って感じ。

 

株価高騰を原動力に、新アイデア、新商品、新サービスがでてはじめて、その価値がさらなる株価の値上がりにつながるようにするのが資本家の資本家たるつとめなんでしょ。:)

 

さて、で、その新商品/新アイデアは、どこにある?

で、今までと何が違うことになりそうですか?

そうでないと、いつまでも為替と株価はランデブーしたままになるんじゃないのかなぁ。