こころおきなく

来週が運命の試験だという時に、もうやることはやった、今週は少しリラックスして遊びに行こう…なんて気になれる人がうらやましい。

安定しない状況を持ちながら、それでも時間を有効活用することができる人が、本当にうらやましい。

 

だがゆっくり考え直してみよう。よほどのことがない限り、安定した状況とか、安心できる環境などというのは、多分時間としてはほんの少ししかありえず、それ以外の時間というのは、何らかの心配を抱え、何らかのリスクを抱えている状況。

と考えれば、普段、普通の時間というのは、事の大小はあるものの、なんらかの不安やリスクを抱えているという状態。

違う言い方をすれば、それをほんの少しの間でも忘れられるほどの大きさなのか、いや、黙ってそれに目を瞑って楽しさに身をゆだねて忘れてしまうのか。

 

性格が多分に依存するだろう。けれど、本当に何の心配もなく、心置きなく楽しい事だけにまい進できるなんてことはなさそうだ。

 

いや、こう考えるのはどうだろう。

不安に対しても、楽しみに対しても、その瞬間、その時間に、それにのみ究極に集中する。と、突破できる何かが生まれるかもしれないし、集中することにより周りの何かを気にしていることもできなくなる。いや、気になり続けるということは集中していない証拠でもあり、気にならないまでに集中しようということなのかもしれない。

 

ならば、子供のころから、いかにすれば集中力を養えるか、面白いことはもちろん、多少つまらない事でも集中できる力を持てる秘策を持てるような訓練ができれば。

 

一般的には、スポーツだとか、没頭できる趣味だとかなんだろうけれど、それ以外になにかないもんだろうか…。