両サイド

知人などと話をしていて時々出る話なのだけれど、これまで仕事をしてきて、これまで本を読んできて、欧米と日本の違いの一つの特徴は、欧米圏では「抽象化や一般化した内容を理解したうえで、具体化した物を理解していこう」という順番なのに対して、特に日本では「具体化されたところを理解したうえで、でそこをよりどころに抽象化して理解していこう」という順番ってあるよね、という。

 

どっちが正解だとか、どっちが有利だというつもりはない。思考パターンがそのように育てられているのかもしれない。教育課程の影響もあるような気がする。

 

誤解を恐れず端折っていえば、「考えてから、感じる内容を理解する」のか「感じてから、考える内容を拾い出そう」とする感覚。

 

でも思うのは、必ずどちらも理解し、往復することの重要性。

感じるだけで終わってしまって、そこに何があるのかを理解できずに過ぎ去っていたり、反対に、考えすぎてしまって知識としての情報は入っているのだけれど、結局、身体や心でつかみ切れていないことになってしまっていること。

 

もったいない。もう一歩、どちらかを習得するだけなのに。

 

レコードってA面B面ってあったけれど、CDって片面しかないんだよね。

あ、カセットだってA面B面ってあったのにね。

 

片面しかないって、なんだか感覚としてアンバランスなんだよな。

裏のない表ってないし、表のない裏もないじゃない。