頭のいい人

以前勤めていた会社は、世界に名の通っていた会社でもあり、本当に、頭のいい人たちが周りに多くいた。いわゆる、仕事ができる人というのも、石を投げれば必ず当たるというくらい。

 

 

だがそこにもランキングがありそうだ。少々乱暴だが、こういう風に見ることができるかもしれない。

 

「頭がよくて、仕事がガンガンできる人」というのは、自分でどんどん動ける人だ。

次に何をすべきかは自然に思考が働き、それに対してのアクションなどが、無理にではなく自然に出る。的確に周りに支持を出し、同時に自分で動く必要があるところは動き出す。

 

しかし「より頭がいい人、ずるがしこい人」というのは、思考が働くところまでは同じだろうけれど、自分で動く以前に、周りを非常にうまく動かし、自分の手は下す必要のない状況を作り上げる。地位も関連するかもしれないが、自分で動く必要はほとんどない形で仕事を進めていく。

 

「頭がいいんだけれど、まだうまく仕事がまわせていない人」は、考えると同時に、“自分”は動ける。しかし、その周りをうまく動かせない場合が多い。であるがゆえに、本当によい行動であったとしても、周りの動きをうまく同調させることができず、成果は少し小さめに出る傾向にある。

 

仕事ができる人と共に仕事をするというのは、大変な反面、とても気持ちがいい。やるべきことをやるべき人がやっているという状況は、それだけで仕事がうまくいく要素の多くを満足させている。

 

そして、多くの人が、そんな上司“の下で働きたい”と思っている。そんな上司“になりたい”と考えている人よりも、たぶんたくさん。