進化の行き止まり

テレビが、今後4Kだとか、8Kだとか言い始めている。すでにデモ版の映像なんかもショーなんかに行くとみられる機会があるらしく、とてもきれいだとのうわさも聞こえてくる。

 

一度きれいな画面を見ると、二度と昔の画質に戻れないなんて声も聴く。

 

今30代以上の人は、かつてにVHSの画像を思い出してみるといい。すでに何年もうごかしていないVHSデッキで、ちょっと映像を見てみればいい。あんな画質で、あんな操作系で、録画したり、パッケージメディアが販売されていた時代ってのがあったんだということ。

 

 

これからの4Kや8Kの映像は、本物と見まごうほどの映像表現だとか、これからが本物の3D時代になんて掛け声も聞こえてくる。テレビメーカーは、単価向上、付加価値上昇のための、たぶんほぼ残された少ない道筋のひとつ。

 

すでに「テレビ」をまともに作っているメーカーが激減している今。いや、残存者利益を狙って、ギリギリまで食らいつき続けるのは、べつにテレビ事業に始まった話じゃないんだけれど。でも、あっちもこっちも事業縮小みたいだし。

映像生活の未来を語れるヒト、が出てこないと、次のブレークスルーはこないのかも。

 

 

 

7年ほど前、ある上長の前で「家庭で3Dなん、ここ数年ではきっと流行らない」と啖呵を切った覚えがあるのだけれど、覚えてないよね。