どんどん大きく、どんどん小さく
どんどん大きく、どんどん小さく
先日、久々に家電量販店のテレビ売り場をうろついた。
いまや40インチ以上のテレビ、50、55インチあたりは、たぶん一番売りたい商品なのだろう。一番人通りの多いところにずらりと並べられている。
一昔前ならば、50インチのテレビなど、それこそ高すぎた感があるんだけれど、55インチでも、ワンシーズン型遅れであったりすると、非常にリーズナブルな値段で並んでいたりして、安さにびっくりすることも。
30インチ台はすでに利幅が小さいのかもしれない。モノが(相対的に)小さいこともあって、テレビ売り場の中心ではなさそうだ。
他方、他のデジタルガジェットはどんどん小型化、高機能化が進んでいる。
デジタルカメラを見ればわかりやすいかもしれない。
一時期の一眼の写りに勝るとも劣らない勢いで、小型で軽い高性能機が売り出されている。
機能面では高機能化、小型化することが価値を生む。
画面的には、テレビのように、大きく艶やかに表現力が増すことで価値を生む。
そしてどちらも、一昔前に比べて、どんどんと安くなっていく。
画面の方は、大きさ的に大きくなって、綺麗さを売りにしていくのだけれど、機能はその中に求められず。チューナーは外付けのケーブルテレビをはじめ、AppleTVやAndroidのUSBに乗っ取られて、稼げる場所ではなくなっている。
機能を誇る小型化の方では、すべてが身に着けるケータイ、スマートホンの方に集結し始め、それまでの専用機についていた機能は、どんどんと塗りつぶされていく。
こうして「巨大モニター」と、「高性能小型端末」と、「ストレージ(これはこれで、自宅のHDDと、ネットの向こうとがあるのだけれど)」に集約されていく。
いや、それらをあくまで使いこなせる人たちにとっては、という世界なのだけれど。