チームの時代

以前いた会社は、それはそれは大きな会社だった。

世界に冠たる商品を打ち出し、世界の注目を浴びる製品を次々に打ち出していた時期もあった。

 

でもそれゆえに、いつのころからか企画を出したところで、

「で、いくらの規模があるの?○億円?そんな小さな規模じゃ、うちでやる意味ないなぁ」

なんてのが横行し始めた。

 

その結果、すべての部署ではないにせよ、大きな成功/大きな成果ばかりを追い求める形になりはじめ、事業においてホームラン級のあたりしか打つことが許されなくなってきた気がする。

だが現実はというと、実はまともなヒットすら打つのが難しくなりつつあって、なおかつ、その小さなヒットでさえも、続かなくなってきたそんな時代。

 

 

今、小さなチームが注目され始めている。

機動性の高いチーム、臨機応変に動けるチーム、そんなチームをどのように作るか、どうやって動かしていくか、そんな力に注目が集まり始めている。

ホームラン級のあたりが一つもなくても、ヒットが何本か続けば点になる。そんな戦い方で勝ち続けることに意味がある。そう、小さくてもいい、究極的には勝たなくてもいい。負けないことに意味がある。

 

負けないチームを作る。けっこう楽しいかもしれない。