適性量のほんの少し上

冬期休暇だとか、成人式だとか、何かにつけてお酒を飲む機会が増えている人もいるのかもしれない。

飲酒量は、アルコール分解酵素の保有量に影響を受けるとか聞いたことはあるけれど、「若いころに鍛えた」とか「頑張れば大丈夫」だとか、鍛えて飲めるようになったなんていう人もいるんだろう。

 

ただ、急性アルコール中毒で亡くなる方もいるのも現実。無茶はいけない。

 

しかし、じゃぁ「適正量」ってどれくらいなんだろう。もちろん、気分が悪くなるほど飲んでいる時点で、すでに適正じゃないなんてのははっきり分かったりする。

 

いや、本当の適正量なんてのは、どこかに「○ml」と、明確な閾値があるというよりも、体調や、おなかのすき具合などで、「この程度の幅」というのがありそうだ。

ただ、とはいえ、大まかには閾値がありそうで。そしてそれは、なんどか「超えた」経験値をもってして、だから結果○ml、いわばジョッキ○杯分だよねと認識することなのかもしれない。

 

いや、みんながみんな、ギリギリの値を知る必要はないと思うけれど、本当にギリギリを知ろうと思えば、何度か超えた経験をしないと、測れないんじゃないかな。

 

 

そしてそれはたぶん飲酒量の適正以外にも、何らかの他の力、実力もそうじゃないだろうか?何度か無理をしてやってみる。無茶じゃない。ちょっと背伸び…くらいでいい。と、身体が鍛えられて徐々に伸びていくところもあったりする。ずっと、いつもいつも適正量なら、それ以上は伸びない?少なくとも伸びにくいだろう。そこをほんのちょっとすぎたところまで行くからこそ、そのちょっと分の耐性ができて伸びていったりする。要するに、適正値の範囲だけでずっとぬくぬく過ごしているなら、伸びないんじゃないかな。

 

でも、それを一気に伸ばそうとして、ぐぃっ!と引っ張りすぎると壊れるんだよね。

壊れない程度に、でもちょっとずつ。

壊れないように、そして伸びるように、じんわり伸ばしていくって、難しいよね。

グイッっと引っ張ろうという人と、でも無茶して壊れたくない人と。適性量のほんの少し上。