一年前を振り返る

そろそろ振り返ってもよいかもしれない。

 

会社を辞めようか?いやしがみついてでも残るべきか?

そんなことを考えたのは、約1年前の今頃だった。

今の法律なら、一度正社員になったものを強制的に切るわけにはいかない。が、では残っていたとしても、面白い仕事が回ってくる可能性も低いという見通しも見えている。

 

辞めるか、しがみつくか?

そう考えた時には、どちらでも選択できるようになっていなければ、ある意味負けを意味する。選択できないということ自体、残された進める道はひとつ。決められた、誰かに定められた道を進むしかなくなる。

だが、かといって選択できるための準備をそのことが分かった時からしているようではまずい。選択の判断のために与えられる時間は、たいていの場合短いのが常。

そして自分の年齢と、スキルと、キャリアプランと、自分以外の家族や周りの人生も巻き込むことに、当然、なる。

そう考えると、学ぶことはリスク回避でもあり、自分で方向性を決めていく手段でもある。毎日仕事に翻弄されて何もせずに泥のように眠る日々を過ごしていたとしても、それはリスクがつのるだけであり、たとえ小さなリスクであっても、やがてそれは積み上がり、大きなリスクへと変貌することもある。

 

それをどのように迎えるのか?立ち向かうのか、いなすのか、正面から受け止めるのか、かいくぐるのか?対峙の仕方は人それぞれ。人生のとらえ方も人それぞれ。

 

ある人が言った。目の前に大きな障害物が立ちはだかったのなら、その下を潜り抜けていけばいいじゃないかと。まともにぶつかる必要はない。まともに超えていく必要もない。少し回り道をしたり、潜り抜けたりして、その先へ進めばいいのだと。

 

ただ、それをどうやって通り越していくかは、当人にゆだねられている。その前で立ち止まる事さえも、当人に任されている。

大きいからと躊躇して立ち止まっていては、すべてが止まり、やがて動けなくなってしまう。判断に使える時間は短い。

そのためには、それが起きた時にはどうするのか?時々考えておいた方がいい。

 

その時はいつかやってくる。

その時に迷わず選択できるように。

大きな嵐が来る前に。