テレビコンテンツ

今回のワールドカップも終了。早々に自国のチームが敗退したことを受けてか、あまり商戦的には盛り上がりに欠けたところもあったのではないだろうか。

 

ところで、テレビコンテンツ。ニュース、スポーツのような、ライブ性を売りにするものはそこそこの視聴率が稼げるものの、それ以外のドラマやバラエティものは、視聴率の低下が激しいと聞く。
それにあいまって、局側での番組制作費もかなり厳しく切り詰められているらしいというはなしもある。だが、これからはハイビジョンの次、4Kを目指して、なんてよりくっきりはっきりとした画像が届けられるはずなのに、そうした製作費がどんどんと削られるような環境による番組作りは大丈夫なんだろうか?

 

そもそも、テレビコンテンツは、みなさん「コンテンツ」として楽しんでいるんだろうか?昔なら、あったところでビデオデッキ。それも今から思えば、画質は決していいとは言えないものだったが、それでも楽しみの番組を必ず見ていたという人は少なくない。
コンテンツの質が落ちたとか何とか言われることがあるのだけれど、私は最近、そうは思わなくなった。
要するに、選択肢が増えた、映像娯楽要素が増えただけなのではないかと。

 

その昔、ラジオしかなかった時代に映画ができれば、「みたことのない映像が!」と娯楽のトップに上がるのは必然だろう。だが当然、一度見るには劇場内への入場料が必要になる。
そんな中、テレビと言う媒体ができる。なんせサイズは小さいものの、無料で「映画」のような映像を見続けられる。もちろんおもしろいコンテンツがあれば余計そうだろうが、みんなが群がるのもあたりまえ。
そして今度は、そうしたテレビでやっているものを、自宅で記録できると言う。今までなら時間に縛られて、その時間にテレビの前に座っていなければならなかったものが、その時間をずらせるというのだ。こいつは便利だ。しかし、録るための操作が難しかったり、録り間違えたりもする。
そうして出てきたものが、なら全チャンネル、全時間帯をずっと録り続ければ?という商品も出たが、なかなか一般的には広まっていない。チャンネルの数は、CSも増えたものの、基本はやっぱり地上波の数程度。
そうしてプロが作るコンテンツもよいけれど、プロはプロで良識を持って作るため、「とんでもない」おもしろさというのはなかなかない。ところが素人が作れば、ルール無用。時にはとんでもないネタも出てくる。確率的にそんな映像が作れるのは大変低くても、そもそもの共有する母数が爆発的に大きくなれば、そうした映像も見つかる。そしてそれらが無料で見ることができるとなれば、そちらを楽しむ人々も出てくるだろう。それがYoutubeじゃないだろうか?

 

ネットでの映像媒体が成立しだした途端に、チャンネル数の事実上の爆発が起きる。地上波だけの世界にCSが増えた程度ではない。事実上の無限の数と言ってもいいほどのチャンネル数であり、コンテンツ。
そしてルールは既存の放送局とは違うところで運営される。場合によっては国を超えたコンテンツは、その国の放送局では決して写せないモノが写っていたりもする。となれば、もしかするとお宝映像が見つかるという可能性もなくはない。
今まで見たことがない映像が、自分が見たいときに見つけられるかもしれない。最近では、そうした面白い映像のおまとめ情報もいろいろある。テレビ?とりあえず録画するかもしれないけれど、見ないかも。はずれの場合も少なくないし。
それよりも、こうした面白コンテンツをネットで見つけた方がネタになる。話題になるかもしれないし。そもそもネットの映像は、永続性は何一つ保証されない。いつ消えるかわからないのだから。
(続く)