二つ下

フラットな組織構造…などと言われて久しいけれど、とは言え、組織構造において、何段階かの階層構造は普通に存在する。

そして、たとえば会社組織で言えば、平社員からはじまり、係長、課長、部長…と組織ヒエラルキーを上ることがあると思うのだけれど。
そして単純には、部長は課長の、課長は係長の、係長は平社員を教育し、評価しているというのがその組織。

とするとたとえば係長。彼は、自分の一つ上の課長によって評価されるがために、課長に対しての対面を整えていれば、それなりの評価が得られることになる。自分が指導する立場としての平社員からの評価や文句が出ていたところで(極論すると)関係ない。


学校改革を考えるにしても、会社改革を考えるにしても、「こう変えていきます」ということはアナウンスされるものの、さて、そう変わった評価する側は、その変わった評価軸で正しく評価できるようになっているんだろうか?

学校ならまだ多少はいいかもしれない。基本はテスト。試験問題の点数で評価することが根底にありそうだ。とはいえ、そうでない、いわゆる内申点的要素もあるので油断はならないのだが。

会社組織においては特にそうだ。新たな評価基準を導入する場合、その評価基準をきちんと測定できているかを見る必要がある。「きちんと測定できているか」を見る。すなわち、二つ下の階層を、一つ下の階層が正しく見ることができているか、測定できているか。
一つ下だけでは足りない。
二つ下を見ないと。