いつもと違う、それのために

きっとご自宅近くで買い物をされる際には、行きつけの店、スーパー、コンビニなどがあるのではないだろうか?そこへ行くと、そうそう棚の並びが変わるはずもなく、いつも選ぶあれ、定番のこれを選ぶ。

その中での組み合わせでも、もちろんさまざまな料理が作れたり、いつもにはないいろんなサプライズもあるだろう。そもそも店側も、いつもいつも同じでは、店としての価値を見出してもらいにくくなるため、○○フェア、○○祭りなどというイベントを打つことで、なにか目新しさ、手を伸ばすきっかけを作ろうとしている。

 

それでもやっぱり、いつもの定番の飲み物、食べ物を選択する日々。ちょっと違うものを購入して、あぁやっぱり駄目だとか、おいしくないとなった瞬間に後悔がよぎる。いつものあれを買っておけば今頃といった思いがつのる。
なので、そうした思いをなるべくしないように、テレビで宣伝していたあれ、タレントが言っていたあれ、友人が知人が、最近よく聞くあれに手を伸ばす。

 

効率よく、はずれを引かない毎日を送りたいならそれでもよい。しかし裏を返せば、「絶対にはずれを引かない世界」というのは、そもそも喜び、驚きすべてがインフレ化する世界。
世の中には必ず失敗がある。うまくないことを引くこともある。でも、結果として良かったこと、満足いく結果を引く、その引き換えに、やっぱり何割かは失敗もある。そして見返りとして時に大きな驚きや喜びもある。

 

小さい喜びを繰り返し、驚きが小さいと小さな文句を言うのか。
それとも大きな失敗を繰り返しても、結果得られるとんでもない大きな喜び一つを目指すのか。
それは価値観とか、そもそものライフスタイルそのものなのかもしれない。