無駄を見極める

あなたには「それ」の何が無駄なのかどうしてわかるのだろう?

そこは本当に無駄なのだろうか?それはやるべき価値はないのだろうか?

 

それをやっても意味がない、無駄だと言う事を言えるためには、それ自身、およびその周辺を、十分に知り尽くしていないと断言できないことが少なくない。わかっていない者が「そいつは無駄じゃないか」とか「だめだめ無駄だから」と言ったとしても、それが本質を見極めていなかったり、本当に大事な見えづらい役割を認識していない場合が少なくない。

 

…と考えると、そう簡単に、手順や手続きを取り除く、無駄をなくすと言う事には、大きなリスクが伴う。手順として、作業時間として、そのひと手間を削除したばっかりに、致命的な価値の喪失を生んだり、品質としてのおおきな欠損を生む場合すらありえる。

 

だとすると本質を見極めるには、一見、かなりの無駄を生まざるを得なくなる。いや、時間としては無駄なのだけれど、その時間、分析を経ることで、本質を見極めることを行っているということ。

 

昨今行われていることは、その時間こそが無駄だと呼ばれることが少なくない。だがそれは、やみくもにリスクの大小を考えずに、すべて一律に手順をぶった切るということ。

それはリスクに対するアプローチとして、とても大胆に、中身を見ずにチョキンと切り取ってしまうと言う無謀なやり方。

そんな事をしている職場、会社、少なくないんじゃないのかな?