無駄を省く、番外編

あなたが最後に怒られたのはいつですか?

上司でも、友人でも、彼氏、彼女、夫、妻、誰かにたしなめられる程度ではなく、厳しくダメだ!と言われたのはいつですか?

 

あなたが最後に「怒った」のはいつですか?
声を荒げて、誰かに反抗しようとしたのはいつですか?誰かにきつく叱りつけたのはいつでしたか?

 

小さなお子さんを育てていたりすると、叱る機会、しつける機会はまだたくさんありそうだけれど、そうでない方々は、さて、「怒る」機会はいつだろう?
腹が立つことはあっても、それを明らかな怒りとして表すことは少なかったりしないだろうか?

 

もちろん私だって争い事は好きじゃないし得意じゃない。平和な世界が広がることはいいことだと思う。けれど、実はみんな、怒りや不満を「うまく伝える術」を知らないだけじゃないんだろうか?

術を知らないがために、いざそれを行使しようとしてもうまくできない。だから非常にエネルギーがいる。そんなことにエネルギーを割くのは、よほど大きな事象が起きた時にしかペイしない。そんなことで疲れたくないからだ。まさに究極の無駄なエネルギーを取り除く、節約しているに過ぎなくないだろうか?

 

でもこれって、それこそコミュニケーション力の低下をもたらしていないだろうか?怒りなさい、喧嘩しなさいと言っているのではない。不満を不満として適切に相手に伝える技術は、時に相手に欠点を知らせ、反省を促したり、成長を促したりする機会となる。お店に伝えたとするなら、そのお店が改善する絶好のチャンスでもある。それを、単に怒りや不満をぶつけただけで、相手も嫌な思い、こちらも嫌な思いだけをあとに残すのでは、共に不快を生むだけで何の生産性もない。生産性のあるコミュニケーションができれば、不満、怒りを、うまく伝えることで、そして相手もうまく受け取ることで、ともに成長できるなら?

そこにもう少しエネルギーをかけてもいいんじゃないのかなぁ。無駄に見えていたものは、実は潤滑油だったりしないだろうか?