信念と野心

信念に従うと、一部の幸運な人を除くと、なかなかおいしい目にはあえない人が少なくない。それでも、信念に従って行動することで、その中の何人かは莫大な富を得たり、幸せな結末を迎えることができる。基本的にお金は関係ない。

しかし多くの信念は、世に認められることもあまりなく、生涯を終える。

 

野心に従う。たいていの場合はお金だろう。名声だけが欲しい人というのもいるのかもしれないが、そのためにはお金が必要で…なんて言う人もいたりする。時に主客転倒してお金が、ということも少なくない。
金が第一義になった瞬間に、お金が遠ざかっていくことがよくある。いや、ほとんどすべてと言ってもいいかもしれない。お金だけを追いかけると逃げる。

追うと逃げる。でも追わなければ追いかけてくるとは限らない。

 

お金は手段だ。人間の社会生活、経済をうまく回すための手段だ。手段を目的にした瞬間に、いろいろなことがおかしくなるのは、少し社会人生活をした人なら、誰もが経験していること。
だけど、みんな、その手段を欲しがる。目的がブレているから、いつでもいろいろ選択できるような、便利な手段を手元に置いておきたいと思う。

 

目的があれば、信念があれば。
そうした事を考える機会、思い起こすチャンスは、どこで与えられたっけ。