一生懸命

なにかを一生懸命やる姿勢が「かっこ悪い」となったのはどのあたりからなのだろう?いや、今でもそれこそがカッコいいと見られる視点も、当然残っているはずなのだが。

何か難しい事であったとしても、ニヒルにこなせる、何か一生懸命さを醸し出さずに、スマートに(見える形で)対処できることが望まれたり。
“アヒルは、水面の上ではツンと澄まして泳いでいるけれど、水面下では、必死で足を掻いている”なんてのもそうだろう。
人には見えないところで努力すること。

 

いや、確かにカッコいいよ、スマートだよ。でも、じゃぁそうできない人は、そもそもそれをやらない、という風になっていないだろうか?
かっこ悪くたって、努力している姿勢が見えたって、苦しい顔を見せたって、一生懸命挑んでいることにかっこ悪いことなんてあるんだろうか?

オリンピックで人が極限に挑む姿、かっこいいじゃないか。ワールドカップで、しのぎを削って成果を出す選手、かっこいいじゃないか。苦しそうに歯を食いしばっている姿がかっこ悪いと思う人はいないはずなのに?


でも、そういうシーンを見た次の日、職場で一生懸命さを出すのがはばかられたり。
「わざわざ頑張ってる」アピールは必要ない。
必ず、頑張っているのは、誰かが見ているんだから。