ある意味でのプラス思考

会社にしばらく在籍すると、あれができていない、この能力が低い…などなどと、どんどんできるようになれ、何でもこなせるようになるように期待値が上がる。ま、新人からベテランになるには、そうして仕事を覚え、会社のルールを覚えていくことこそが成長と呼ばれたりする。

 
とはいえ、だんだんと難しくなっていくのも事実。新しい技術を覚えるのも大変になってきたり、対処できなくなってくる。
そもそも、個人の成りたい方向性と会社が求める方向性がきちんと一致していなければ、なりたい自分になったとしても、会社がそのキャリアを認めてくれない。
 
そうして会社とずれ出すと、そのあとが大変だ。自分で努力したことはほとんど認められない。けれど、なりたい自分の方向はこちらだ。どうする?このままでいいのか?会社からは認められない、だから昇進しなかったり、給料が上がらなかったりもする。つらい。
会社からはできない烙印を押されかねず、八方ふさがりにすら思えてくる。
 
しかし、本当に自分がのばしたい能力は、どこかに認められる世界がある。
「転職」とは、そういう事じゃないだろうか。
 
前の会社ではそれを評価する軸を持たなかった、それが前の会社の事業には貢献するものととらえられていなかった。
しかし、本当にその能力があるのなら、それを欲している、そこに期待している会社はどこかにある。それは、「できないことのマイナス思考」ではなく「できることのプラス思考」として、それを価値に転換できる。
 
会社を辞めようかと考えるよりもずっと以前に、さて、自分の能力はなんだろう?と、いったん棚卸してみるといい。そこに“今の会社では認められていない実力”などはないだろうか?
それこそが、あなたの、形になっていない実力じゃないですか?