現実に帰る

ネットの能力が上がり、簡単にテレビ電話が使えたり、メールでやり取りすることで、例え地球の裏側とでも、楽に情報をやり取りすることができるようになった。つい数十年前には、海外電話は1分数百円だった…なんてのを言ったところで、信じてもらえないかもしれない。

しかしそうであるがゆえに、何でもネットで済むかのごとく、何でもネットで済まそうとする風潮も広がった。究極は、ネットのつながりだけで仕事を完結してしまおうと言うやり方。

 

もちろん、これでうまくいけばそれに越したことはない。そういう部分に特化して、仕事をうまく振り分けるということができている会社も知っている。ある意味、正しい振り分け方だろう。

 

だが、何でもかんでもネットのつながりでできるか?というと、そうではないのもみなさんがご存じの通り。いざという時には、やはり現実のつながりに勝るものはなかったりする。日本的言い方にするとすれば、「同じ釜の飯を食う」というあれだ。物理的に同じ場所、同じ空気を吸い、同じ場所で仕事をする。顔を見て、雰囲気を見て仕事を頼み、頼まれる。その一挙手一投足から感じられるものは、まだネットを通じて伝わってくるところには至っていない。

こうした仕事の場合、少なくとも一度は顔合わせの場、飲み会などの場を持った方がいいと言っている。
単純ではある、けれど確実に効果を上げる「現実」。
バーチャルではない、同じ現実の場を共にすることにより、はじめて成果が生まれる。