所詮はしくみ

政治の体制が切り替わって、それによって施される施策がまた再検討されたり、再調整されたりするんだろう。

「景気が上がる」というのは、ほぼ全体の底上げにつながることで、事の大小はあるだろうけれどどこにも何らかの良い影響が、それも金銭的に良い影響が反映される状況。

 

しかし、そうそう簡単に景気の良い状況が起きないため、「どこかにそれが起きるような」仕掛けを施して、それが全体に影響を及ぼすような施策を施す。それが政治家のやろうとしている事のはず。

とすると、所詮それは一部の部分でしかなく、全体に波及していくことを見越してテコ入れはしているだろうけれど、本当にそれが全体にどのように波及するのかは、やってみなければわからないところはどうしても残る。それを統計データで予測したり、経済学者が理論で補強したりはするものの、そもそもそんな理想的振る舞いをする集団でないことすら十分にモデル化できていないところで、あぁだこうだと異論を唱えたところで、毎回はずしているそうした予測に、しょっぱい思いをしている国民は少なくないんじゃないだろうか?

 

それでも進んでいかざるを得ない、前に進まなければ沈んでしまう。
そんな時のリーダーにみんなが見ているのは、真摯な振る舞いだったり、真の通った哲学だったり、熱意だったり。それがどこかずれているのが見えたとしても、それを示せるのは、何年かに一度の選挙しかチャンスがない。

政治に大きく期待をしたところで、みんなを一気に救い上げて、安住の地へ連れて行く政策などもはや期待できない。所詮は仕組み、いかに効果のあるテコ入れをして、それが仕組み的に大きく普及するのかという施策を作り、実行できるか。

 

年の瀬が押し迫りつつある。