自信のなさ、自身のなさ

就職活動花盛りの昨今。エントリーシートをきっちりと書いて、何社も、何十社も会社訪問し、面接に挑んでいる学生さんもいるだろう。

 

とあるところで聞いたところによると、こうしたエントリーシートに書かれている内容で、「自分はサブリーダーを経験したことがある」と書いてあることが多いと伺ったことがある。

 

ここからは想像で書くのだが…

そもそも「リーダー」とは書きにくい。そんなに何かについて、いつもいつもリーダーシップを発揮し、メンバーをリードする立場に居た、先頭切ってました!と明確に言い切ることができる人は、そう多くないだろうと思われる。

もしもそんな経験をしていたとしても、それを少し控えめに書くのが日本人のこれまでのパターンでもあり。「本当にどんな“リーダー”だったのですか?」と突っ込まれてうまく説明できず、ネガティブ印象を引き出してしまうくらいなら、その少し下側で申告していた方が、結果的に良く映るのではないか?との思惑が反映されていそうな気がしてならない。

 

そもそも、自信がないのがこの時期。しかし同時に「自身」もないのではないだろうか?

もし「自身」があるのなら、それこそが「自信」。どんな事をしてきたかをきちんと伝えることができれば、自分をどのように積み上げてきたかを説明できれば、それこそが自信であり自身。

自信のある何かを探したり、無理やり形作るよりも、自らをきちんと理解して語ることができる力。それは何を理解しているかということはもちろん、何が足りないのか、どこが不足しているかも認識できているということ。

 

学生、頑張れ!

誰でもない、君たちが次の時代を作るんだから。