私にはこれしかない

それはとても強い原動力。

「それ」に打ち込むべき大きな動機でもある。
 
しかし、そうであるがゆえに、もしもそれに対しての望みが絶たれてしまうと、二度と立ち上がれなくなる悲劇も内包していたりする。
「これしかない!」だと他に逃げ道がない、やりなおしがきかない。選択の余地がない。
 
でも、本当に選択すべきことなんて、いつ見つかるのかわからない。
人生の後半になって、会社をリタイアした後に見つけた人だってたくさんいる。
 
なんだ、「これしか」、じゃなかったじゃないか。
 
そんな形で選択肢を狭めている、枷をはめているのは、結果的には誰でもない自分であることはないだろうか?思い込み、願望、今知っている範囲でしか物事を判断するしかないんだけれど、その範囲がせますぎる。決断したこと自体は素晴らしいんだけれど、それが自分だけの範囲で物事を見ていたり、狭い範囲しか知らずに決めていた。情報をしっかり集める、多様な視点、多様な意見、これをしっかりと集めて、それでも足りない物はないかと疑って、その上で決断する。
 
もしかしたら、「これ以外」もある事、多分いっぱいあるんですよ。
それが見えてなかった、認識できていなかった…ってことが残念だったってこと。いかにそれをなくすか、いかにそこから脱出するか。