安定性を求めると

一つ物事がうまくいく。

やったー。これで軌道に乗った。いかにしてこれを育てていくか?せっかくうまくいったんだ。まずいことはできない。軌道からそらすなんてもってのほか。だから安全に安全に。危ない事なんかしちゃいけない。

そして行き着くのは、安定していられなくなる、ということ。

 

一つのことに頼り切ると、ヤバイ。うまく行っている…と過信することこそ、まずい。そもそも終身雇用とか、もういつの時代の話だろうか。
 
うまく行かせるまでが大変。もちろんその通り。ずっと苦しんで、いろんな苦労をして、その結果なんとか軌道に乗る。まだ乗ればいい、そもそも安定運航出来ていない事業なんて山のようにあるじゃないか。
 
安定して運航している…と言ったところで、もうその瞬間から陳腐化し始めている。時間は止まらない。今その瞬間から、すべては古びていく。その古びたことによって毀損された分を、何かで補わなきゃいけない。そのためには新しい事、便利な事、今までなかった創造的ななにかで補っていく必要がある。
だから、常に変わり続けなければならない。安定を求めるためには、安定し続けるためには、変わり続けなければ変化し続けなければならないのが宿命。そのためには止まっていられない。今までと同じではあり続けられない。
 
安定性を求めるために、そこにたどり着こうとあがき
そこでの安定性を求めるために、それを変え続けようとしなければならない。