効率と新規性
事業を継続するには、今までよりより効率よく、もっとわかりやすく言えばお金をかけずにできるやりかたを目指すのが一つ。
もう一つが、今までにない新しい商品、サービスを創り出す、これがひとつ。
この、効率ばかりを突き詰めると、どこかを境に、面白い事、面白いモノを生み出せなくなる。「面白いモノ/事を創造するための余剰すらない」状況に入るからだ。
でもすでに多くの企業はそういう状況に入りつつあるような気がしてならない。効率を追求し、今までのやり方を極限にまで切り詰める。それはテクノロジーで切り詰め、個人の努力でも切り詰め、そしてそれらも結構な企業でやりつくされつつある。
お金で考えるとわかりやすいだろう。
事業を続けるにはお金がいる。でもいま景気が悪い。だから切り詰めなきゃならない。しかし、新規事業のための研究/開発に回せる費用を削りこんで、「現存事業がギリギリ回せる」ところまで切り詰めてしまっては、次の新展開はできなくなる。ジリ貧とはまさにこのことだ。
それは人資源においては「時間」であったり、それによりでてくる「やる気」だったりする。資金なら、金を一時的に借りて、という展開もあるかもしれない。だが人の場合には?お金を借りて、新たな人を雇う金に回した…としても、何もないところから信頼を構築したり、ビジョンを共有したりするというのが難しいのは言うまでもないだろう。
新規性をどこに持たせていくのか、常に考え、変わり続ける。その余剰分を確保しつつ走らなければ、走り続けられない。
俺たちはそんなことは考えられない、そうしたことは若い人に……って、えっ?