流布

ネットが普及しだしたのは、日本においてはADSLが普及し始めたころが、実質的な皮切りではないかと思っている。そのまえに、テレホーダイなんてのもあるわけだが、やはり当時はマニアの域を出ていなかったように思う。

 

そしてさらに、皆の「手元」にネットがそのままやってきたi-モードの時代。これらを経て、今、皆は当たり前のように、スマートホンをいじっている。(が、その多くの人たちが、ゲームに興じているというのは、社会の発展に対して(ry)

 

さらに言えば、昨今はコンセントのある/自由に使える場所が結構増えつつある。会議スペースはもちろん、喫茶店や列車の中にも。もちろん、バッテリーも日々進化して、1日くらいなら、コンセントなしでも普通にネットにアクセスできる時代。

 

こうした場所で、欲しい情報に格安コストでアクセスできる時代になったというのは、まさにテクノロジーの勝利、人間って素晴らしいを感じるそのモノ。

 

が、逆に、だ。

怪しい情報も、どんどん広まるようになった。ネタに騙されて踊る者も少なくない。けっこうな人が煽られたり、踊らされたりしている。また、分かっている人にとってはこんな馬鹿な事、といった事であっても、いったん信じ込まれたことに関して、考えを訂正させるのは、多大なコストがかかるもの。根拠を示して塗り替えるのは、莫大なコストがかかるようになっても来ている。

 

欲しい情報が簡単に手に入るようになったばっかりに、

嘘の情報を覆すのが大変になっている昨今。結果、危ない危ないとばかりに情報提供を渋る世界になって、不便な世界が生まれることも。

「両刃の剣」を使うには、手練れでなければ怪我をするのは当然なのだが、ではだれがその訓練をしてくれるのか?すでに「大怪我」をしている輩がそこかしこに。

流布する技術、される技術、正しくさせる技術。そして翻弄される人が多数。