上昇思考

会社で出世したい人。昔に比して減っている感覚もあったりもするけれど。

反対に、非常に強い上昇志向を持っている人に出会うこともある。

要するに、上がりたい人は上がりたい。そうでない人はそこまで苦労することはもとめず、今のままを維持したいとか。

  

以前の職場に、「上昇志向」の非常に強い人がいた。いかにすると昇進できるのか、それをクリアーするためにいろいろと策を練っているのが垣間見える。行動に出る。結果的にその人は昇進したのだけれど、その後どうなったのか、しばらくは社内の組織表で見ていたけれど、目覚ましい話は聞こえてこなかった。

 

上昇志向が強い人にもいろんな種類の人がいる。

「出世する事」自体が目的の人。

「やりたい事」「成し遂げたい事」があるわけではなく、昇進したいだけ。 

こういう人を昇進させた場合には、昇進させたはいいものの、さてそこで何をしようか?というところでスタックすることが起きがちだ。そもそも管理職にまでなるとするなら、その先の仕事は上から降ってくるばかりではなく、自分で切り開いて見つけ、それであらたな地平を開拓する必要がある。が、「昇進」が目的であると、もう目的は達せられたのだ。そこから先へのモチベーションが続かない。

 

それ以外の、もう一つ別のケースは、「やりたい事」が明確にある人。

こういう人は、上昇志向というよりも、やりたい事を成し遂げるためにいろいろと動くことで、結果的に上に上っていくことが少なくない。もちろん、上昇志向をもってやりたい事があると言うのでもいい。が、上昇志向すらなくても、結果的にやりたい事、成し遂げたい事を進めるために、周りが彼/彼女を担ぎ上げはじめる。

 

何をするのか考える。何をしたいのかを考える。

明確な目的を、それも、自分のためではない何かの目的はとっても強力。

夢は誰もが持つべきもの。やりたい事、あるでしょ?