守りに入っている

仕事柄、ある年齢以上の社会人と大量に対峙することがある。今後有望なリーダー候補もいれば、すでに昇進をあきらめている人もいる。

 

年齢が、だいたい40代を超えたあたりから、あきらめ組が増え始める。仕事が守りに入る。それを意識できているか?

多分、少なくとも私が目にした現在45歳以上のその人たちの多くは、人生逃げ切りモードに入っている/入りたいと漠然と考えている人の方が多かった。キャリアがどうだと今更言われても、今から組み立てられないぜ、と。だから粛々と、目立たぬように、引っ込み過ぎぬように、仕事をこなしていく。お荷物と見られて間引かれるのは困るけれど、出る杭でみんなを先導するほどのエネルギーはもうない、といった人々。

 
そうして守りに入っている人は、周りからはどう見えるだろうか?たぶん、守りに入っているということが、多くの場合にばれていたり。
だから、目立たぬようにしていたとしても、頭隠して何とやら。バレバレですよ、きっと。
 
守り一辺倒になった瞬間に、それは劣勢に入る。攻める事こそが最大の守りであるということに意識が向くか向かないか。
 
ネガティブスパイラルに入ると、そこから抜け出すのはどんな場面でも難しい事。しかし、そのスパイラルを上に向かう一歩を踏み出すのか、下に向かう一歩を踏み出すのかは、たぶん明確な「その時」がある。そこがたぶん、分かれ道。

意識する/しないにかかわらず、それはやってくるんですけどね。
その時にどの道を選ぶか、選べるか。