劇薬

病院へ行く。とある身体の調子が悪いので、専門家に診てもらって処置をしてもらった。最近は、病院の中に薬局があるところは減っているのか、外にある薬局で処方箋を出し、薬代を払う。

 
診療内容が的確で、マッチした薬は効きが良い。
見る間に効果が出るし、身体の調子が回復しているのが体感できるほどだ。
 
私が診ていただいた医師は、評判もいい。この方から今回の処方について、事前にこのような話を聞いた。
今回の薬は巷では劇薬です。なので勝手に使うのは気をつけてください。しかし怖がる必要はない。二週間ほどの使用までは安全な事が確認されています。
そうして処方された薬を使いながら、二週間後の再来院予約をする。
 
劇薬は効果が強い。使い方を間違うと、時期や期間、使用量を間違えると、そもそもの母体を壊しかねない影響が出る場合ももちろんある。
だが、そうしてまでも治療しなければ、根本的に直せなかったり、復活できなかったりもする。一気に勝負する、そうした道具を持っているだけではなく、道具の使い方まで正しい事が重要で。
 
別に物理的な身体に限らないだろう。組織や会社、集合体、チーム、それが上手く回らなくなった時には、初めは対処方法でなんとか処置しようとするけれど、あるレベルを超えると、劇薬を使わなければ元通りには戻れなくなるポイントがありそうだ。
 
長患いは、意図してするものではない。
早く復活させるために。効果が高いものを、集中的に。