虚勢

会社にたまに早く行く。10分20分じゃなくて、1時間2時間オーダー。

列車は始発か遅くとも2本目くらい。だからオフィスについても誰もいなくて。

 

そんな中で一番初め(自分の次)にオフィスに入ってくる人がいる。清掃係の方々だ。
清掃会社、ビル管理会社にもよるが、以前のそのビルは、女性の清掃員の方がおおかった。ご年配の方が少なくない。
 
最初は、おはようございます程度の会話だけれど、そのうちに世間話もできるようになる。
いつも早いですね。お掃除ありがとうございます。
 
こういう会話ができない人がいる。
特に、プライド命、と見える人に、こういう人が多いように見える。
普通に挨拶すればいいのに、なんか「おれはこんな掃除婦/夫とは違うんだぜ」とでも言いたげな人。無言で掃除に協力する人の方がまだましで、掃除の方がいるのにお構いましで振る舞ったりする人は、いったい何に虚勢を張っていたいんだろうかと。
 
逆に、けっこうな地位の人が、丁寧にそうした人たちに挨拶したり、頭を下げている人もいる。すごいなと思う。
 
挨拶って、単純な一言だったりするのに、いろんなものが見えてきたり、判断できたりするもの。絶対に自分から声を掛けない人がいたり、誰でも普通に声を掛けられる人がいたり。
自然にふるまえる、それで自然に自分のパフォーマンスを出せる。
そうしたあたりまえの小さな行動ってのが、すごいことだったり。
 
いや本当に、普通の事、小さな事がサラリと出来るってのは、すごいんだな。
すごいと感じていない事が、すごいのかな。