境目

ネット上のサービス。お金がかかるもの、無料で利用できるもの、イロイロ。

 
その境目がわかりにくいものと、明示的にここからは有料ですと示しているものと。
 
その境目がわかりにくいもののなかには、意識してわかりにくくしているものもある。たぶんそれは、「あわよくば間違えて、お金を払ってくれないか」という期待が見え隠れする。
でも結果として、そうして間違って加入した人は、すぐに退会するだろう。わかりにくいからやめたほうがいいという噂を流布させる。
 
それとは別に、意図せずわかりにくいもの。
これは改善方法がわかっていないとか、思い込み、調査が足りない。技術が追い付いていない。昨今で言うと、デバイスの発展、ネット技術の進歩が速すぎて、エンジニアはもちろん経営層がまったく見えていなかったり。
時には先進的なエンジニアや、リーダーが出てきたりもするけれど、末端のそんな意見を聞くほど柔軟でないことが少なくない。
結果として、ユーザーは近づかなくなり。
エンジニアはよほどの頑張り屋でなければ腐ってしまったり。
 
 
境目が明示的でわかりやすいものは、タダ乗りされるも、たぶん触ってもらえる。
一般のものの販売で、試供品を配ったり、お試し無料の品があるのと同じ。気に入ったら購入してくれる。ただし、スーパーや百貨店のお試しとの違いは、そこに明示的な「人」が見えにくい事。気に入ったか気に入らなかったかだけで、純粋に判断される。
 
お金を払い続けてもらうには、気に入ってもらうしかない。でないと長くその商品、そのサービスは使い続けられない。
ただ、今の状況の代替サービスだけを提示しているだけでは、より大きなパラダイムシフトをするところに飲み込まれる。
将来あるべき姿はどうなのか?希望する未来はどんな形なのか?
一足飛びにはそこには飛べない。だから、そこまでの、ホップ、ステップ、ジャンプの三段(算段)ロケットが必要になる。
 
それがイメージできる人が、
それをイメージできない人を説得し、
それをイメージできない組織をうごかさなければ、
未来は変わらないし、変えられないし。
 
でも諦めていてははじまらない。
動き出さなければ、絶対に変わらない。