バランス/アンバランス

一仕事終える。

疲れたぁ。

夕食は弁当でも買って帰ろうという事で、めったに来ない弁当屋に立ち寄る。
のり弁 ○百円に始まり、多くの弁当が5百円以下。
単価を上げたいのか、ちょっと豪勢なお弁当が、550円辺りから600円あたりにもひしめいている。さらにこの時期だけのキャンペーンなどで、50円引きなんてサービスも展開。値段設定絶妙。
 
内心で色々と去来するものがありながら、自分のオーダーをしてお金を払い、番号を書いたレシートを受け取る。
利益率いくらなんだろう?一つ売れると、いくら儲かるのかなぁ…とか、ぼんやり考えながら、イヤホンから流れる1990年代の自分のライブラリに心を委ねる。
 
ふと気がつくと、スポーツジム帰り?に見える主婦が、着替えたスポーツシャツのカバンを片手に弁当を買いに入ってきた。
どれにしようかしら…と迷っているもう一方の手には、アルファベット2文字のイニシャルがやたらと並んだブランドの長財布。
 
別に海外へ行って確認した事はない。が、多分、海外ではこのバランスはないのではないだろうか。
モノグラムが並んだ財布を持てるような人は、多分、こうした食事を日頃から選択する事は、海外では、ないのではないかと。
こんなシーンは他でも見る事が。
100円ショップでブランドの財布が躍る。
ファーストフードショップで、ブランド財布から割引クーポンがいくつも引き出される。
値引きされたシールが貼られたお惣菜を抱えて…。
 
この日常はなんなのかなぁ。
豊かなのか、貧しいのか。
何に価値を求めるべきなのか。
コレがかけるべき価値のひとつなのか。