たくさん買ってね

近くのスーパーの食品売り場を歩いていると、こんなポップにお目にかかることがある。「2つで300円」「5つで400円」。

 

これらには、実は二種類の意味の違いがある場合がある。

単体で買うと○○円だけれど、複数買いすると「お安く」しますよ、という意味。

いやいや、単に単価を倍数化しただけで、複数買いする必要ないんですけど、でも、「複数買いすると得するように見える」ユーザー購買単価を上げようとしている場合と。

 

何度か騙されて(笑)後者で買ったことがある。そんな場合、レシートは雄弁に物語る。複数買いの際の割引があるかないか。

まぁ、どちらなのかわからない場合には、その場で店員に尋ねればいいだけの事なのだけれど、往々にしてなかなかそうしなかったり。

 

これに限らず、何とかしてたくさん買ってもらおうとする施策を施す。それこそ上記のような手から、店舗内の通路スペースをいかに広くとるか、展示を見やすく、手に取りやすくするかなどなど、その筋のコンサルタントまでいるのはご存じの通り。

 

しかし、結局は商品そのもの、サービスそのもの。一度目は購入するかもしれないけれど、あぁ、安かろう悪かろうだとわかると、消費者は二度とそれには近づかない。値段や品質に関する「だまされ感」というのは、まさに販売者と購入者側の信頼関係を叩き壊すもの。

だから、安易な「買って施策」は、結果として「(販売側の)勝手施策」になっていたり。

怖い怖い。