締め切られなくなってませんか
むかーし昔。会社にせよ、学校にせよ、塾にせよ、遊びにせよ、「あの番組が始まるからもう帰る。じゃぁね。」と言って自宅に帰ったことのある人は35歳以上だろうか?
まだ予約録画などがそこまでメジャーじゃない時代。
やがてビデオ機器の普及と相まって、時間に縛られなくなる。
(まぁその別の形態として、予約録画忘れた!なんてのがあったりするのだが)
今やテレビ番組の録画など当たり前に。わざわざ新聞を広げたり、Gコード(懐かしい)を打たずとも、テレビの番組表でそのまま録画予約ができてしまったりする。
録画が特別な行為でなくなった今。「いつまでに○○」というその時間制約に縛られていたことがひとつひとつ解放されていく。
こうして、いわば時間の締め切りが取り払われることで、いつ見ようか?という意欲が刺激されずに、録画したはいいけれど、結局見ずに消去している番組も少なくないのでは?要するに、その時間に見なければと言うモチベーションでのみ見られていた番組は、捨て去られることに。
締切モチベーションというのは、結構大きいはずだ。そこに間に合わなかった際のペナルティ。昔のテレビで言えば、逃すと二度と見ることができないという機会損失。宿題や仕事などでは、教師や上司から怒られたり、場合によっては仕事を失ったり。
締め切られなくなった瞬間に、「自分で時間をマネジメントするスキル」が試される。それをどこで学ぶのか、誰に教えてもらうのか。実はその重要性が増しているような気がする。正しい時間の扱い方、価値の保ち方を習ったかそうでないかは、実は人生の価値を大きく左右するのではないかなと。
さ、仕事仕事。