ルーツがうまれるところ

10代後半、青春時代と呼ばれるころに聞いていた音楽、アーティストは、今でも好きで聴きかえすものが少なくない。聞くと、その時代の思い出ばかりで無く、気持ち、気分空気が蘇る気になる。

 
こうした、自分の人生の中での拠りどころ/ルーツとなる音楽、芸術、本や小説、映像などなど。これらはどこで作られるのかな。
人によっては30代ではじめてフィットする音楽と出会った人もいるかもしれない。が、知人の多くは、やはり青春時代、高校から大学のころの音楽などで止まっている人が多い気がする。
であるから、「懐かしの…」という番組は枚挙にいとまがないわけで、音楽番組にせよ、アニメの特集にせよ、ある頻度で繰り返される。
 
一世代で終わってしまうと、それは次の世代には受け継がれないのだけれど、最初の世代のリバイバルものが作られたり、その後の続編などが今の技術で検討されたりすることで、実は複数世代で受けたりすると、そのビジネスは大きく花開く。
 
有名どころでは、ガンダムエヴァンゲリオン仮面ライダーシリーズも、昭和ものをしっているパパママ層の子供たちが平成シリーズで取り込まれ、親子で楽しめるものに。そういう意味では、25年から30年でのリバイバル/リメイクといった事は、理にかなっているのかもしれない。当時テレビ画面の前にかじりついていた側が、そのころには作り手に回っていたりもするだろうし。
 
心に焼き付くのは、そう考えると世代と言うよりも、いかに熱意をもって作られたものなのかってことなのかも。どれも初代は半端ないからねぇ。狂おしいほどの思い込み、熱意を持って作製された、渾身の作品が当たれば、その想いは繋がり続ける。でも、どれもつづいてほしい、ヒットして欲しいと思って製作されていることから想像すると、その想いの差、最後の一押し、狂気の一歩手前にいかに近付けたか?って事か。