誰にも頼れない か

アメリカやイギリスを車で走った時に思ったのは、ここで事故に遭ったり、何らかのトラブルで車が走らなくなったら、ヤバイかなぁと思える場所が案外多かった事。

 

田舎道や荒野、1日に車が一台通るかどうか?と思えるような場所がザラにある。街中はまだいいのだけれど、街から街へとつながる道は、いきなり荒野になったり、ほとんどまったくライトなどがついていなかったり。
 
もちろん、そんな事を全く知らなかったわけじゃない。映画好きの自分としては、何度も映画で見た風景。でもそうした風景は、映画館であったり、自宅であったりと、安全なところでぬくぬくとして眺めていた。何か、画面の向こうの世界の実感はなかった。
が、実際に走ってみると違う。ヒリヒリするような、危険と隣り合わせの感覚、ヤバイかも、気をつけなきゃという意識が湧き上がる。
 
といっても実際は、多分そんな事はないのだろう。ハイウェイパトロールも走っているだろうし、車だって1時間もすれば来るような、都会から数キロ離れた場所。
 

ビジネスも、生活もそうじゃないだろうか。
もう誰も助けてくれない、自分一人で生きていかなきゃ。思い詰める事もあるかもしれない。が、もう捨てるモノは何もない、恥も外聞も捨てて、心から助けを求めれば、まだまだいろいろ方法があるはず。
 
社会に頼るのは、他人に頼るのは恥ずかしい。こう思いがちな人は国民性から多いかもしれない。が、最後の最後はいいではないか。頼らなければ生きられない人がいるのは事実。
だから、助けをもらえる機会を閉ざしているのは、社会の側ではなく、自分の側ではないかという気がしてならない。
 
助けて欲しい時、本当にもうこれ以外に何も手はないのなら、自分から助けてもらいに行こう。もちろん、恥ずかしいかもしれない。けれど、死ぬ事は絶対にない!。生き続けていれば挽回のチャンスは巡ってくる。
 
それを自分で引き寄せるか、誰かがチャンスを持ってきてくれるまで、漫然と待ち続けるか。
選択は、自分の側に。