矛盾の要求、役割の放棄
革新的なアイデアをと言われる、上司から。
でもリスクは小さくと言われる、上司から。
そんな都合のいいアイデアがポンポン出るか?引くも進むもどちら側にも「閾値」を設定したら、いいアイデアなんか出るわけがない。だからこそ「ブレーンストーミング」という手法があったりするわけで、「まずは否定も肯定もせずに、数を出しましょう」と始める。最初から「蛇口」を絞らない。
アイデアが欲しいなら、数を出さなければ、今どき光るアイデアには出会えないだろう。リスクを小さくするにしても、やはり数を出さなければ、対応方法の検討素材にもなりゃしない。
ようするに、アイデアを、でもリスクが少ないものを、とどちらも期待する上司は、自分で選眼できない、判断するほどの実力がないと言っているのに等しいのではないか?そんなものが出せる部下がいるならば、その上司がいる必要すらない。リスクを取ってでもアイデアを取るとか、アイデアを今のビジネスに寄せて言って何とか形にする、そうした「上司」の役割を放棄するようなところでは、そもそもアイデアを出すモチベーションすら下げているのではないかと。
どうやって出すか、どういう観点で整理するか、どうやって絞るか、どうやってリスクを取るか、実はこういうやりかたすら知らなかったりする人々が「上司」として存在していたり。
もう少し学びましょう。