インフレという夢

賭けごとで絶対負けない方法、なんていうのは、負けたらその倍額をかけ続ける事…などとこざかしい小学生あたりがすぐに思いつく。もちろん正しい、理論上は。

現実は?というと、どこかで破綻するのは言わずもがな。ある現実の限度を超えると、現実として受け入れがたいことがある。そこが限界。
 
経済活動も。

欲望の拡大、無限にできる、と信じたインフレ。しかしどう考えても今の欧米では行き詰まり感が先行している。もちろん、インド、中国などをはじめとして、これから伸びていく経済を国内に抱えているマーケットの勢いはある。が、それとて有限。

どこかで考え方のシフトチェンジを、ということも含めての経済活動だろうけれど、でもどう考えても「地球」という資源は有限で、どんどんと宇宙へ、外の星へ出ていくような経済活動でもない限り、無限に資源を増やし続けたり、価値を増やし続けるのは物理的限界に行き当たる。
すくなくともここ20年で、アナログからデジタルへと大きなシフトチェンジがなされたけれど、これから先、どんなシフトチェンジがかかるんだろう?
 
無理とは言わない、言いたくない。が、物理的「地球」という限界をどう超えるのか。「地球規模」では人口爆発が起きつつあるけれど、「国」の規模では人口減少著しい国もあり、覇権争いにどうしたって影響を与える。
 
人類の課題として、インフレ以外の価値、ものさしを、全人口規模でどうそろえられるのか。単なる星の上の覇権争い、陣取り合戦を超えられるのか。