選択肢は片手で

「飲み物は何がいい?コーヒー、紅茶、お茶、ソフトドリンク。」

このくらいならまだ選べる。

「じゃぁお茶で。」

これが、お茶にもいろいろあって、ウーロン茶、緑茶、ジャスミンティー、十六茶、麦茶、特保のお茶…とか言い出すと、聞いている方はたぶん、どれでもいいやと言う気になる。

 

多すぎる選択肢はいらない。

まずそれらそれぞれの違いを理解するのに要するエネルギーを使いたくないのだ。

そして、その中で、今自分が「本当に一番何を欲しているのか」などということ自体を、たぶん自分自身が理解していないことの方が多い。だから選ぶ根拠をもう一度自分の中に探さなければならないと突きつけられているようで、それが苦しかったりもする。

 

だから選択は大きいところから徐々に詳細化

「何か飲む?(飲まない?)」

「飲みたいものがある?」

「熱いの?冷たいの?」

などと条件を絞って、選べる選択肢を絞り込む。

 

選択肢は少ない方がいい。というのは、その一度に見せるモノがと言う意味であり、見せ方の問題。あるモノを、そのまま一度にすべて列挙するのは、「さぁあんたが整理して理解せよ」と突きつけているに等しい。

 

レストランのメニューで、1ページ目は飲み物、2ページ目はサラダ、3ページ目はスープで4ページ目はメインなどとなっているのもその一つ。カテゴリー分けすることで、「この中で」何を選ぶかを理解する。

選択肢は一度に選ぶべきものを一覧できる程度に、一度に判断できる程度の数に。