子供のころ言われませんでしたか?
仕事の関係でいろんな会社を訪れることがある。お昼にその会社の社食でいただくこともあれば、近隣のレストランに入ることも少なくない。
あるお昼時、まさにサラリーマンでいっぱいのそのレストラン。いわゆる定食メニューを頼んだ。
ふと見回すと、まわりのOLもサラリーマンも、ほぼ全員、みんながスマホを眺めている。ひたすら目で追っていて、画面を上下にスクロールしている人もいるが、結構な人は「右手が」しょっちゅう動いていたりする。そう、ゲームをしているのだ。それは食事が運ばれてくるまでの間のみならず、食事をしている最中も、時折手が動いている。
子供のころに親に注意されたことがある人はいないだろうか?食事の最中ぐらい、「ゲームはやめなさい!」とか「テレビはやめなさい!」と。
しかしスマートホンのこれほどまでの普及で、「テレビ」も「ゲーム」も、ある意味非常にパーソナルなものになった。親から離れて一人で働き出した大人(かつての子供)が、当時の夢を叶えられる時が来た。
いや、別にいいとか悪いとか言うつもりはない。ただ、そういう人が育てるその次の世代はどうなるのかな?と疑問を持ったりする。
自分は?と言えば、たしかに食事が来るまでの時間は、スマホやタブレットを使うことは無くはないけれど、ゲームはあまりしないかなぁ。
スマホの進化は、人類の進化に寄与しているのかな?
いや、「これが人類の進化」なのかな。
ある白髪混じりの人が、隣の友人らしき人に得意げに講義していた。
「ガチャはね、単独でやるんじゃなくて、数回まとめてやると、レアアイテムがかなりの確率で出るんだよ。 ホラ見てみな。このアイテムは…」