自己責任というのなら

余裕を持てなくなると、万が一の状況に対応できる対応策の一つを奪われるに等しい。

リスクとは、それを認識していればこそ、「それが起きないようにする」対応策が取れる。また、万が一それが発覚しても、なんとか逃れる「余裕」で対処しようとする。

 

その、「起きないようにする対策を打つ活動」も、またもしもそのリスクが発覚しても対処する対策を打てるほどの「余裕」もないとすれば、そもそもそのリスクには近づかないのが一番。君子危うきに近寄らず、だ。

 

もちろん、リスクを取れば、それなりのリターンも望めることは分かっている。だが余裕を奪われた現在は、リターンを期待するほどの「リスク」が、万が一にもおこってしまうだけでも、許容できない。

 

企業の内部留保の増加具合を見ると、彼ら企業は彼らで「リスク対策」を取っている。もしもそれが今よりも少し労働者に還元されるだけで、傾向は変わることも考えられる。誰がどこでリスクを取るのか。企業だけが内部留保対策をして、個人はどんどん使いなさい…はあり得ないのでは?

 

消費がしぼむ…というか、そもそも拡大していかないでしょ?