検索して、探せるもの

テレビドラマや映画、マンガやアニメ、今季面白いのはどれかな?と言う事で検索することをしたことがある人、どのくらいいらっしゃるだろう。けっこうたくさんいるんじゃないかな。

旅行に行くために良い場所、温泉や観光地を探すために検索する人は、普通にいるんじゃないだろうか。

 

時々こういう人がいる。

『誰も知らないモノ/事を探したいんだ』

そう言って「ネット」に頼ると言うのは矛盾していないか。

誰もがアプローチしやすいモノ、誰もが目にしやすい場所が、今では「ネット」だ。だからこそ、なにか探したいときにはそこを探し、流行っているものを見つけたいときにはそこを見る。しかし「ネットの上にある」というのは、そこに「誰かが載せた」から。あなた以外の誰かがそこにあげたこと。

 

「みんなと違う何か」を探しに「誰も知らない何か」を求めて、「ネット」に期待する人がいる。それはあなたが「探せている」時点で、矛盾している。

 

ただこういうことはあるかもしれない。

ネットでは多くの「生の情報」にたどり着くことが少なくない。そうした生の情報、ひとつひとつの情報が無限に存在する。それらの間にある関係性や法則を見つけることで、それまでは「誰も知らない何か」を知る事はあり得るかもしれない。

どのように情報を扱い、編集し、どんな切り口で分析するか?が問われている事。当然ながら無限の視点、無限の編集方針が存在する。が、そこから価値ある関係性、法則性を見出すことができれば、「それ」が価値になる。

 

であるため、そうしたつなぐ価値、編集価値を「価値」としているところが出始める。その一つがSNSだろうとみている。つなぎ方、つながり方を個々人にゆだね、その広がり、多様性のプラットホーム自体を提供し、ここで生まれることをプラットホームの価値にしている。一つメタな次元でのビジネス。

 

でももしかするとこれからはそうした「つながり方の法則性」も、AI的手法で、パターンで探す会社も出てくるだろう。最初は力技で分析することででも一つの形が見つかれば、先行者利益に見合う価値が潜んでいるかもしれない。

 

…とか考え始めると、やっぱりアナログ回帰する気もするんだが。

自分の足で出向いて、自分の目で見て、自分で聞いて回って。