設定力
年の初めに今年の目標を立てる人、なんて方もいらっしゃるだろう。
今年こそはこれをマスターする、とか、○○で何点取るぞ、とか、○○試験に受かるなどなど。
会社の半期の評価なども、自分でたてた目標値にいかに迫れるか?そのために努力してきたか?ということが問われたりする。それをもとに評価され、ボーナス査定の重要な資料となったりもする。
…となると、クリアーできなくてはまずい!だから目標値は低めにしようという人もいる。別に悪いとは言わない…上司も納得していれば。
ただし、低い目標値は当然ながらクリアーしやすい。けっこうすぐに超えられることもある。となった瞬間、「あぁできたできた」となって、あとは楽に行こうという人は少なくないのではないだろうか(自分もまさにそれに近かったりする)?
と、それが成し遂げられた後は?楽に行く?何かやっているふりをする?それって時間が無駄に過ぎたりしないか?1つクリアーしたらそれで終わる、で大丈夫か?
多分できる人、すごい人も「方法論」として大して違いはないような気がしている。
彼らは時に大きな目標を掲げたりする。いっぱんじんからみると、そりゃ無理でしょぉよ、と。だから、当然彼らとてそれらを「一気に」やり遂げるわけがない。そうした「大目標」を分解して、「中目標」や「小目標」に分解する。と、1年でやり遂げるべき内容を、今月中にここまで、今週中にここまで、今日中にここまで…といくつかの複数目標、目に見える/届くかもしれない簡単な目標に置き換える。いわば「大目標」への「階段」、「小目標」を複数、自らで設計している。複数あるところがポイントじゃないの?
それに比べて目標立てに慣れていないと、「一つの達成できそうな目標」を立て、それに向かって進め、出来ればハイ終わり…と言う事が。
大目標を立てて分解するのでも、小目標を積み上げて道を作っていくのでも構わないけれど、「自分の歩むべき階段/複数ステップ」をいかに設計できるか?をどこで学ぶかと言う事。1つクリアーすれば終わり、でなく、その先にも時間は続いている。道は続いている。一本筋が通ったそんな階段を「自分で」立てられる力。そしてそれを上っていく力。場合によってはなかなか「次の段」を乗り越えられないこともあるけれど、その際にどう修正するか。さらに小さく段を設定するか、それとも迂回路を自分で作るのか。
スゴイ人はスゴイよ。