みせる世界

あなたが認められるのは、あなたが見せるものであり、魅せるもの。

それが、あなたにとって得意であろうがなかろうが関係なく。
 
良く、「得意な事を仕事にしたい」「得意なことで生活していきたい」という。これは、聞こえはいいのだが、意訳するならを「楽して、楽しく、認められたい」に近い。
 
けれど、得意なことを職業にしたところで、多くの人は、かなり苦労する。自分の得意な事という「自分軸」が、たまたま相手が認めてくれる、価値を見出してくれる「相手軸」に合致していなければ、得意が仕事にはなり得ない。さらに、そのフィールドに広がり、奥行きが無いと、やりつくした感、アイデアの枯渇、どこに伸ばしていけばいいのかが分からなくなり、苦しみ、七転八倒することも。
もちろん、特異じゃない事を仕事にしたって同じこと。うまくできない、楽にできない事だから、苦労して学び、苦労して仕上げていく。
 
そうして出来上がったもの、できる事、パフォーマンスが人を魅せると、商売になる。自分が得意なのかどうなのかには関係なく、「相手軸」として、見たモノ、得たこと、聞いたこと…に価値があれば、対価をいただける。
 
その「価値」をどう取るか、も受け取り手側によっていろいろ。「役に立つ」もあれば「珍しい」もある。「持ち続けたい」もあれば「一度試してみたい」もある。新製品である特権として、「新しいから」という価値もあるが、もう一度買ってもらう、対価をもらえるためには、新しい以上の、「もう一度手にする意味」が必要になる。
 
 一度ではなくもう一度。
仕事として、商売としてない断つためには、「もう一度みたいな」をどこに置くか。
「みせる」必要が出てくる。