それらが促すもの

映画の世界にはさまざまな賞があり、音楽の世界にもさまざまな賞があり、文学の世界にもさまざまな賞があり、そして、世界で最高権威あるいくつかの賞がある。何のために表彰しているのかな?

 

身近なところでは、学校の中で良く頑張ったことを褒めたたえたり、良い成績をあげた子が表彰される。

学校内にとどまらず、地区や地域でも褒められる。

と、それが個人にフィードバックされ、大きな場合には、その子の人生を変えるほどの大きな力を与えていることにも。

 

業界や、国をあげての賞ももちろん同じこと。

これすごい作品だね、すごい研究だね…と褒めたたえているところももちろんあるのだけれど、とくにそうした賞が世界的に権威を持ったり、尊敬されるほどの意義をもったりしてくると、それは褒めたたえるのみならず、世界を動かす力になる。

 

政治家がいくつかの国と折衝しながら、今後の互いの国の運営を制御しようとする。場合によっては利害が対立したり、場合によっては利権が偏ったり。

だが偉大なる賞は、たとえ表だってそんなことを表明せずとも、それを「称える」ことで、人々の意識を動かし、大きな流れを作り、世界中のまつりごとを司ることがある。そう思ってい見てみると、明らかにそれを意識しているのが見え隠れすることもある。

 

力とは、直接的にそれに向けて使うものばかりでなく、良識の民という数のレバレッジを効かせることで、実はより大きな、国境を越えた力を生むことができたりする。

だから、欲しい欲しいと下心たっぷりに望んでも、もらえないことがあるのは当然の事…にも見えてくる。 :)