上だから偉いのか、偉いから上なのか

会社に入って昇進しても、あるポジションで止まる人がいる。

一つは上司と合わず、不遇にもそこにとどまらざるを得なかったという場合もあるだろう。

もう一つは、多分こちらの方が多そうだが、その人の実力に合ったポジションにまで来たと言う事。それは、その実力をふるうべくしてそのポジションに上がった、と言うよりも、そこに上り詰めた「ポジションで得た力」でそこで過ごしているということ。言うならば、力が地位によって与えられていること。

 

大きな組織では、上部に行かなければ知ることができない情報がある。だから、その情報を使うことで力を差配し、それを権力としてふるうことが力となる。なので、上に上がることで、見かけ上、そんなことまで理解して判断しているのか…と見える場合もあったりする。

その位置よりさらに上に進む人は、「その力をつかって、さらにより良い、よりうまい何かを生み出す」。要するに、力に使われているのではなく、力を使える人こそが、上への階段を上る。

 

子供にむやみに力を与えても、正しく使いこなせないのと同じように、「力」の使い方を考えていない人、考えられない人に「力」を与えても、大きな効果はなかなか望めない。それどころか場合によっては悪影響すら懸念される事態を生みかねない。

 

偉いからそのポジションにいるのか、

そのポジションだから偉いのか

という視点で見てみると…。 :)