夢がみたいんじゃないの、みんな

北風と太陽という絵本があって、「旅人」のコートを脱がせるためにいろいろと施策をうつ。

ネタはばれているので言うまでもないが、物理的になんとかしよう、見てくれで何とかしようと、力技で押し切れないことがあるという現実を見せつける。

 


日本のみならず、世界の多く…といっても、先進国の多くの民が、お金を使わなくなり始めているように見える。いや、改めて使う必要がないような世界になりつつある、と言えば前向きか?デフレとは、使わないから安くし、でも安くしても売れないからもっと安くして…と悪循環に。

当然ながら、安くするためには作り手の賃金を削り、効率を上げ、と、他人を「マシン」に仕立て上げるかのごとく。

 

と、人が所望の「マシン」になったところで、本物の「マシン」にかなうはずもなく、やがて「本物のマシン」に仕事を奪われていく。これから10年で消えていく職種があると言われている。(ただし、ここ10年20年で新たに生まれた仕事もあるんだけどね)

 

そうしたロボットやマシンに仕事を振り替えていくことで、「それまでそこで働いていた人々が楽をできる」という社会意識は(表面上、言葉の上ではどういっているかは別として)実質上、より厳しい、より創造的価値を生み出せ、と、厳しい仕事を押し付けようとし、それができない人をどんどんと切り下げる世の中になっているのではないだろうか?

 

庶民が望む、今けっこう便利。でも、これ以上無理して、これ以上便利にしなくても、と言う事が全く汲み取られていない気がする。

もちろん、「そんなことに甘んじていては、社会が廃るではないか!」といった意見もあるだろう。が、本当にそうなのだろうか?それを前提とした未来構想を、ここまで誰も語らなかったにすぎないということはないのか?そもそも、一部が良くなり、一部が富み、一部だけが享楽の社会を築いているだけで、世界全体レベルのバランスの良い底上げにつながって「いない」ことに多くが気が付いているではないか。

 

足るを知るとか、満足する、といった言葉はどこへ行ったのか。

努力すれば報われる…と言う部分ももちろん必要だとは思うが、それも行き過ぎれば弊害が大きい。そして今は、その大きな弊害に、地球全土がさらされているような。

 

奇しくも、日本は人口減少に突入している。

財政も逼迫している。

が、そうした「国民サービス」部署は、赤字にもかかわらず給料が上がっている?何で?

誰が悪いの?ビジョンはなんなの?

 

20年くらい前、丁度、インターネットが一部の有識者のネットワークから、一般の民が使える未来が開けてきてワクワクしたんだ。

夢を見せてよ。

あぁ、20年後はこんな日本に「なっているといいな」という夢を。


って言うと、お前が頑張れよって知人から言われそうかも… orz