見られる強さ

女性は見られると美しくなるなどと言う。

女優業などは言わずもがなで、それこそ、今では過去の者になりつつあるかもしれないけれど「専業主婦」で家におさまり続けている人よりも、仕事を抱えてバリバリと外でキャリアを積んでいる人で、輝いている人が少なくないのは、皆さんもご存じの通り。

 

皆に見られている、白日の下にさらされているからこそ、だとか。あぁ、もう少し身綺麗にしなきゃ、スターのようにはならないけれど、少しはかっこよくしたいな…などというモチベーションが働く。

 

たぶんこれは「技術」でも同じで。

最近拝見した、ボストンダイナミクス社のロボットの映像は、まさに驚くべきものだった。こうして常に表に出す、成果を見せていくことで、どんどんその方向性が進化し、技術が磨かれていく。

ひところは、人型、二足歩行のロボットが、人間のように歩ける、振る舞えるということ自体を制御する事だけでもすごい技術だと言われていた。けれどこれはある意味、整地された場所だったり、整備された環境下といった、ある意味非常に強力な制約下、整備下での動作として動いていたもの。

上記のボストンダイナミクス社のロボットは、四足ながらも段差などものともせず、二足歩行で、横から邪魔されたり、わざとこけさせられたところでも、復活し、立ち上がり、歩き続ける。10年、20年前のロボット制御レベルを知っている人からすると、まさに良くここまで来たなと感慨深いモノだったりする。

 

と同時に、今にして「ロボットも仲間だ」「いじめるな」といったムーブメントもおこってきた。これって、手塚治虫が「鉄腕アトム」(もう50年も前の漫画だよ ;)の中で語っていた、ロボット人権運動そのものだったりするところで、既視感を覚えたり。

 

こうして人の手を助けてくれる、自分で判断して動き出しているロボット。ある意味では、車の自動運転も、ロボットととらえられるだろう。

 

あと20年もすると、この世の中で、ロボットと人が共存する社会になるのかな。法律は…追いついてないだろうなぁ。


そうそう、AlphaGoもすごいなぁ。人間の考え方を超えた考え方ってところとか。