切っ先の方向

そのルールはどちらを向いているのか。

何から何を守っているのか?

誰の何を縛っているのか?

 

会社から社員を、いや社員から会社を?

普通は、強い権力側が大きな力を持ち、小さな力、主に個では対抗できなくなるのを守るために、さまざまなルールを制定する。

 

しかし、権力、力を手にした者は、「今あるルール」が、自分たちが動くのにやりにくい、制約がかかっていると常に感じているもの。なのでそうではない形に、徐々に徐々に、その縛りをほどいていくことに余念がない。

 

ぼんやり聞いていれば、前と「さほど」変わらないように聞こえるようでも、実はその「てにをは」が変わることにより、決定的条件に抜け穴が生じる事さえある。

もちろん、万人にそれらに気付く知恵がなくとも、分かっている者、良識ある組織、人が、それらを発信し、周知すればいい。それがジャーナリズム。

 

国の権力から、国民を守っているのか?

国民から、国の権力側を守っているのか?

その方向が分かれば、どちらがどちらに向けて力をふるう意味があるのかをきちんととらえる必要がある。

 

たとえば、放送法とか。

たとえば、憲法とか。