前例が無いから

何かをやろうとする際に、判断者/決断者からこういわれたことはないだろうか?

「他はどうやってるの?」

「前例は?」

「どっかやってないの?」

 

前例を探す、先行者を探すと言う事は、そもそもその時点においてすでに「二番手作業です」と言う事を選ぶ場になっていると言う事を理解していない判断者が若干名いる。(にもかかわらず、口では「新規性」とか、「世界No. 1」とか言うのがおかしくて)

 

と、こう言われることが分かっているので、みな必死でそこに潜むリスクを探すわけだが、どう考えたところで出てくるのはリスク。可能性でしかない。

可能性は、高いモノもあれば低いモノも。で、それが低ければ、そもそも結構先行者が居たりする。だから「いかに高いリスクをとる覚悟があるか」というのが勘所。ある意味、意識高い系どうしのチキンレースでもある。

 

違う言い方をすれば、高いリスクに対する対処方法がきちんと提示されている、リスクの扱い方を知っているかどうかが、そのプレゼン、その後のビジネス運営の命運を分けたりする。

だが、発表者も、決断者も、そもそものリスクの扱い方を知らない方が少なくなく。リスクの扱い方の基礎の基礎を議論するだけで終始してしまったり。

 

決断者たるもの、リスクの扱い方を分かっていない、もしくは「何となくわかっているつもり」…ということこそが、その組織や集団のリスクになる昨今。

今なら、中学生くらいからリスクの考え方を教える機会があってもいいんじゃないかなと思うのだが。

どこで習いました?リスクの事?