負けてる僕ら

自分の今の状況を正確に見通すことから、分析できている事から、自分のトレーニングや弱点補強が見えてくるのは当然の事。

だから、家計「診断」の上これからの生活のまわし方を考えるのであり、体力「測定」の上、今後のトレーニングの仕方を考える。

 

同じように、仕事においても、経済においても、僕らは今の僕らの状態を正しくとらえる必要がある。

で、経済だが、どうだろう?診断出来てる…はずなのに、それに応じた「適切な」対策、打ててますかね?上り基調か?下り基調か?…って、見えてますよね?

当然人口が明らかに減る状況に入った日本は、人口増大の恩恵を受けることができない分、大きなマイナス、下り基調に入っているのは言うまでもない。それを、必至で、あらゆる方法で経済基調をのぼりに入れよう、いや、入るんです、というのは、アスリートをドーピング漬けにするのと何が違うのだろうか?

 

何かほかのトレンド、たとえば、他国に比べて明らかな技術革新が目覚ましい分野があるとか、それが経済規模の1/3をけん引しているとか、そういった裏付けや事実の数字があってこそ、それにすがろうとも考えられるけれど、さて、ソフトウェアで勝てる気がしないし、自動車周りの自動化に関しても、世界のトップとして牽引できるほどの状況(技術と法と環境整備)が整っているようには見えてこないのは、私だけだろうか?(だからこそ、という考え方は分からなくもないですが、そうした効果は普通、2年3年れべるではなく、10年20年スケールで出るものが多いのも然り。

 

負けました、というと叩かれるのは分かるけれど、いつまでも嘘をつき続けると良い事が何もないのは、かつての敗戦経験を顧みればわかるはず。

で、誰が気付くのだろう。いや、もうすでに気づいているけれど、誰も口にできない、というこの「空気」がまずいんだと思うのだが。

「負けてますよね、今僕らは、」って言える人、誰かなぁ。